主な内容
02 上肢(上肢帯の筋/上腕の筋/前腕の筋/手の筋[手内筋])
03 下肢(下肢帯の筋/大腿の筋/下腿の筋/足の筋)
04 頭頚部(頭部の筋/頚部の筋)
付録1 局所解剖
付録2 筋の分類と補助装置、神経叢の枝とその支配筋
読者の声
著者インタビュー

イラストとシンプルな解説でその筋の働きがひと目でわかります。イラストを使った解説は、筋肉一つひとつの起止・停止・作用・支配神経・位置を視覚的なイメージと組み合わせて理解することができます。そのうえ国家試験での出題頻度も掲載!著者・原田先生にお話しを伺いました。
――本書を執筆した経緯について教えてください
僕がまだ教員養成課に通っていた頃、これから人に教えることを仕事にするのであれば、改めて筋の勉強をしたいと思ったんです。でも、いろいろな参考書を見ても、残念ながら全然頭に入って来なかった。じゃあ自分で参考書を作ってしまおうと思って、授業で習った内容やいろいろな本のエッセンスをピックアップして、ノートにまとめ始めたのが本書の原型です。自分で見て、わかるものが欲しかったんですね。そのノートを教員養成課の同級生に見せたところ、「すごくわかりやすくて、いいね! いつか本にしてみたら?」とアドバイスをもらいました。
その後自費出版の形で本にして、知人や紹介された人にコツコツ手売りをしたり、専門学校の教材として扱っていただいていたのですが、今回医道の日本社さんから声をかけていただいて、改めて出版するに至りました。これまでよりもっと幅広い方に手に取ってもらえるようになるので、とてもうれしく思っています。
――本書で一番こだわっているところについて、教えてください。
本書を制作するうえで一番こだわったのは、とにかくシンプルにすることです。また、筋の起始・停止はもちろん、作用もイラスト化しているので、その筋がどのような働きをするのかがひと目でわかるようになっています。僕自身の経験から言えることですが、何百文字もの文章で説明されてもわからなかったものが、ビジュアルで見るとすっと頭に入ってきやすくなります。厳選した本当に必要な情報が載っているので、ふだんの勉強はもちろん、定期試験・国試対策にも役立つでしょう。それに、持ち運びしやすいサイズなので、困ったときにさっと開けるのも魅力だと思います。僕も授業や臨床に持って行って、確認のためによく使っているんですよ。
――本書をどんな方に読んでもらいたいですか?
鍼灸学校に通う学生さんはもちろん、コメディカルの学生さん、とくに解剖学の教科書を見て「わからない」と困っている人や、勉強が楽しくないと挫折しかけている人におすすめしたいです。みなさんの苦手意識が少しでも軽くなるよう、楽しいイラストをたくさん掲載しているので、リラックスして見てもらえると思います。また、最近は日本の鍼灸学校に外国人の方も多く通っていますが、慣れない日本語と解剖用語に苦心されている人が多いようです。本書に出てくる解剖用語には、すべてふりがなをふっていますので、比較的取り組みやすいと思います。ぜひ手に取ってみてください!

●原田 晃(はらだ あきら)
鍼灸師。1973年千葉県生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。伝統工芸品の営業、昆虫の研究等の職業を経て中央医療学園鍼灸学科に入学。卒業後、東京衛生学園臨床教育専攻科に進み現在はお茶の水はりきゅう専門学校専任教員。2013年「Famille銀座鍼灸院」を開院。
ページサンプル
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商品説明
シンプルで楽しい解剖学のテキスト。解剖学が苦手な人へ。「筋がなかなか覚えられない……」「解剖学って苦手!」。本書は、そんな人におススメの新しいテキスト。著者自らかわいいイラストで基本的な筋を一つひとつ解説し、筋にまつわる雑学エピソードを多数紹介しているので、楽しく解剖学を学ぶことができる。薄くて軽いので、通学や通勤のお供にも最適! ふだんの勉強や国家試験対策に役立つ一冊。
ISBN:978-4-7529-5168-1
著:原田 晃
仕様:B6判 99頁
発行年月:2013/12/23